もりお
先日、こんなメールが届きました。
もりお様
こんばんは。
私は、とある中学校でソフトテニス部の顧問をしております。
私自身のソフトテニス経験はそれほど多くなく、生徒達に適切な指導をできているか分かりません。
最近、団体メンバーは精力的に部活に励んでいるのに対し、それ以外のメンバーはどうもやる気があるように見えない状況です。
私としては、部員全員がモチベーションを高く持ち、切磋琢磨し合いながら一生懸命練習に励んで欲しいと思っています。
何か良い指導法がございましたら、ご教授いただければ幸いです。
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※一部要約
もりお
ということで。 私がこれまでやってきた、やる気を出させるための施策をご紹介したいと思います。
まずはじめに、明日からすぐにやる気を出させるのは、難しいと考えています。
日々の活動の中で、成長を実感したり、試合に負けて悔しい思いをしたり、逆に勝つ喜びを知ったり、自分より上手な人のプレーを見ることで憧れを抱いたり・・・
そういったソフトテニスの真の楽しさを気付かせてあげることが、「やる気」に繋がるのではないかな、と思います。
目次
目標を持たせる
私は必ずやらせています。
頭の片隅にでも、目標を持っているかいないかでは、大きく違うと思います。
目標を決める方法については、以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
【目標管理1】目標を決めよう! 【目標管理2】課題を決めて練習しよう!テニスの楽しさを伝える
まず始めに、 「楽しい」=「ふざける」という意味ではありません。
テニスが「嫌い」、「苦しい」、「面倒くさい」、「辛い」と思っていては、なかなか上達できないと思います。
逆に、「楽しい」、「上手くなりたい」、「勝ちたい」と思っていれば、勝手にどんどん上達すると思います。
そのために、まずは指導者自身がテニスを楽しむことが大切です。
それがテニスの楽しさを伝える一番の近道だと私は思います。
テニスを楽しくする案
体力トレーニングや基礎練習、展開練習ばかりではなく、たまには試合をしてみるのも手です。
特に男子は勝負になると燃え易いですし、負けたくないという気持ちから、「勝つために何をすればよいか」 を自然に考えるようになります。
試合の後に、戦略や勝つためのヒントを与えると、真剣に聞いてくれると思います。
普段の練習に、少しゲーム要素を取り入れることで、グッと楽しくなります。
例えば、こんなものです。
- ローボレー対ストローク
- 10球連続でサーブを入れたら休憩
- アーレーエリア(コート両端の帯)内で乱打
- 全員ポーチボレー連続成功で練習終了
- 目標物(カゴやマーカー等)に当てる
最近は「Youtube」などで、簡単にソフトテニスの動画を視聴することができます。
インターハイや、全日本選手権(天皇杯)など上手な選手の動画を見ることで、感化される生徒も多いでしょう。
褒める
褒められて嬉しくない人はいません。
まずは、生徒達の動きをよく観察します。
気付いたこと(特に良くなったところ)をどんどん言ってあげましょう。
「ナイスボール、ナイスキャッチ」など、褒めるだけでももちろん良いです。
しかし、私は「成長過程」であることを強調した褒め方をしています。
- サーブが安定してきたね
- レシーブのコースが良くなってきているね
- 球にしっかり体重が乗せられるようになってきているね
- 前より面の真ん中で弾けるボレーができるようになってきているね
- ナイスキャッチが増えてきているね
現状に満足せず、更に伸びて欲しいからです。
雑談をする
一見、関係なさそうに見えますが、これはびっくりするほど効果があります。
特に多感な中高生たちは、「どうせ自分は必要とされていないんだ」と思うと、モチベーションが急激に低下します。
それを防ぐために、雑談が必要なのです。
どんな話でもいいです。 休憩時間など、チャンスを見つけて色々な人と雑談をしましょう。
- 昨日のテレビ見た?
- こないだのテストどうだった?
- なんか動物飼ってる?
- 橋◯環奈ちゃんってかわいくない?
たったこれだけで、生徒達は「自分に興味がある」、「自分のことを気にかけてくれている」と思ってくれます。
さらに、我々指導者が、生徒達にとって気さくに話しかけられる存在になることで、テニスでの悩みや苦手なことなども話してくれるようになりま す。
特定の人だけでなく、バランスよくみんなと雑談してあげてください。
いちばん大切なこと
それは、真剣に生徒のことを想い、指導をしてあげることだと思います。
生徒たちは、我々指導者のことを意外とよく見ています。
生徒にやる気がないからと言って、我々指導者が諦めてしまえば、それもまた生徒に伝わります。
逆に、勝たせてあげたいという想いがあれば、その想いは必ず生徒たちにも届くでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、始めて指導者向けの記事を書いてみました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
需要があれば、また記事を書きたいと思います。
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